■
図書館の新たなサービスとしてLearning Commonsが我が国で話題になって10年弱が経とうとしている。業界団体の仕事で、国内の文献と海外の文献をあたってみている。おおむね、Donald Beagleの解釈が、すくなくとも日米で主流となっている気がした。言い換えれば、DBの普遍的解釈があれば、日米の大学図書館員の体験に基づく理解はそれに包括されるように思う。DBの解釈をどのように咀嚼して、実践的な指針とするのか、秋にかけて、自分の大きな課題となりつつある。
DBの著作から
http://www.worldcat.org/title/information-commons-handbook/oclc/71312660
■
ブラッドパックの一人だったアメリカ人俳優のAndrew McCarthyのtwitterをフォローしたところ、フォロー仕返された。昔は雑誌等でのぞき見るだけだった(しかもハリウッドの)有名人がSNSで簡単に「繋がる」時代となったことを感じる。とても不思議だ。
Andrew McCarthyのtwitter
■
大江健三郎の「「雨の木」(レインツリー)を聴く女たち」を30年ぶりに再読した。吉本隆明の「マスイメージ論」で、村上春樹の「羊をめぐる冒険」とこの「レインツリー小説」が時代を象徴する小説として高く評価されているのを読んで、単行本を購入した。「雨の木」(という暗喩)が初老の作家の「死に向けて年齢を重なる」ということの解体感性をとても抒情的にに表現している。(作品から)「ハワイの「雨の木」は、この島で繰り返される深夜の驟雨を、葉の窪みに一滴づつためこむようにしてたくわえ、次の昼すぎまで滴をしたたらせつづける」。その滴りは死に向かって年を重ね、様々な過去の記憶からくる者の憂鬱を癒すメタフォーだ。大江さんのうねるような思弁的な文体が独自の抒情性を紡ぎだす秀作。 http://ja.wikipedia.org/wiki/「雨の木」を聴く女たち http://books.google.co.jp/books/about/マス_イメージ論.html?id=ElOgmQEACAAJ&redir_esc=y
モリー・リングウオルド
Pretty in Pink のモリー・リングウオルドが、歌手、作家としても活躍していることを知った。早速、彼女のジャズアルバムを購入。亡くなった監督ジョン・ヒューズへの想いを述べたニューヨークタイムズのインタビューも琴線に触れるものがあった。ブラッドパック達の主演映画に心を奪われた時からもう30年。(概ね)同世代の俳優の現在にあれこれと感慨にふける。
Pretty in Pink
http://ja.wikipedia.org/wiki/プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角
ニューヨークタイムズの追悼記事(見事な文章だ。さすが作家)
http://www.nytimes.com/2009/08/12/opinion/12ringwald.html?pagewanted=all&_r=0
シンプルマインズのDon't you?のジャズバージョン(モリーが歌ってる!)