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acrl (Association of College and Research Libraries)の隔年の大会に参加した。3500人以上が参加する大規模イベント。300以上の、プレゼンテーション、ワークショップ、ラウンドテーブルなど多様な形式のセッションと、これも多数の出展から成るポスターセッションが提供される大会。日本で言うと、図書館総合展を大規模にして、展示ではなく発表がメインで、かつすべての発表が大学図書館員自身によるセッションから成るイベントと思えばいい。かつ、どのセッションでも、質疑に入ると物怖じせぬ積極的な討議がかわされ、アメリカの大学図書館界の底力を感じさせた。大会のプレゼン資料、proceedingsは公開され、セッションの録音が参加者に対して1年間提供されている。日本の図書館活動(OA,Digital Library,MLA,ラーニングコモンズ、情報リテラシー教育、、、)がほとんどアメリカの思潮の影響下に展開されてきたことを考えると、これらのセッションに今後の図書館の方向を占う要素が揃っていると考えるといいようにおもう。写真は、2日目のキーノートスピーチの挨拶時のもの。ロクサーヌ・ゲイというライターのスピーチで、トランプ政権の批判(図書館への連邦助成金のカットを含む)を繰り返し、会場から賛同の拍手が沸き起こる。日本では考えられない政治的指向を明確にした会場の雰囲気だった。

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