american sniper

クリント・イーストウッドの「アメリカンスナイパー」を見た。それぞれのシーンはイーストウッドらしい無為な投げやりとも思えるショットの連続だが、ショットの積み重なりが、重い印象を残す。アカデミーを取るには、各ショットが物語の盛り上がりに向けて意図的に構成される必要があるかも知れない。反戦映画でもないし、愛国映画でもない。逆に言えば、反戦映画でもあるし、愛国映画でもある。焦点は、人であり、夫であり、妻であり、要するに具体的に生きて判断して呼吸している人間がテーマということだ。無音のラストクレジットが重い印象を残す。

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